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「ひなた 照らす ICTプロジェクト vol.2 トーク&交流会」を開催しました!2022.10.21

2022年10月15日土曜日、総勢43名の参加者でハイブリッド交流イベント「ひなた 照らす ICTプロジェクト vol.2 集まれみやざきゆかりのICT人材」を開催しました。
「面白くなってきてる宮崎の今 トーク&交流会」をテーマに、宮崎にゆかりのあるゲストが集結しトーク&ディスカッションが行われました。

 

2021年に発足した「ひなターンみやざき」にて、首都圏に在住するICTエンジニアに向けて発信してきたことを、今回はリアル・オンラインのハイブリッドの形で共有できる場となりました。前回に引き続き4名のゲストスピーカーにご登壇いただき、地方から始まるイノベージョンや今後の宮崎の発展に向けたアイデア、実際に宮崎へ移住された方の生の声など、それぞれの視点からご意見をいただきました。

イベント後には参加者・関係者による懇親会も開催され、そちらでも熱い議論が交わされていました。

 

今回も時間いっぱい、充実の内容の交流会となりました。
皆さんのご参加、ご協力、誠にありがとうございました!

 

開催情報

交流会詳細

●株式会社インプレス 田口氏
【基調講演】「イノベーションは地方から始まる」
・変えてもらうのを待つのではなく、自ら変わる覚悟で5~10年後が変わる。
・イノベーションは最も発展している地域ではなく、その周辺から起こってきた。
・地方には不便を解消したいモチベーションがあり、それはポテンシャルである。
・農業のICT化で結果が出ている欧州先進国のように、宮崎でも1次産業でICTを活用できるようになる必要がある。

 

●株式会社バカン 河野氏
【講話】「スタートアップと地方の共創による、優しい世界づくり」
・ビッグデータのリアルタイム解析や画像認識、センサーなどのソリューションを提供。
・空き状況を把握できるシステムにより、従来は予約しづらかったカフェなどの店舗を予約したり、観光地の混雑状況の把握、災害避難所の状況確認などができるようになった。
・待ち時間はお客さんにお金を使ってもらえない時間である。
・専門家とは非常に狭い分野で多くの失敗を積み重ねた人である。
・移住について、失敗を恐れるかもしれないが是非チャレンジしてほしい。

 

●フリーエンジニア 桑畑氏
【講話】
・自分で生き方を選択することで心の充実につながる。
・IT業界といえば東京だと考え就職したが、社内で頼られていた人は地方からリモートワークしており、地方に住んで働くことも現実的な選択だと体感した。
・宮崎ではエンジニア仲間は少ないが、イベントを開催するなどしてコミュニティを育てている。
・移住について、今週は宮崎で仕事をしてみるなど軽い気持ちでワーケーションしてみるといいのでは。

 

●freely 瓶内氏
【講話】
・自分たちの価値観で生きることを選択し、夫婦の直感で日向市へ移住した。
・日向市宿泊体験、移住支援、ワーケーション支援、SNS活用やデザインでの中小企業支援を行っている。
・日向市の企業を支援することで、移住者を受け入れる側の、地元に自信を持っていないマインドセットを変えられるかもしれない。
・若者に対しては、外に出ていくことを止めるのでなく、外で得たものを持ち帰ってもらえるような取り組みをすべき。

 

Q.東京の人に宮崎の住みやすさが伝わりづらいという点がある。宮崎のここがよかったというポイントは?
A.学びのある場所であり、移住で収入が減ったとしても出費が少なくて済む。
そもそも宮崎の人が宮崎の良さをわかっておらず、自信を持てていない。
宮崎の人が地域を理解し、もっとアピールすべきである。

 

■ディスカッション
●衆議院議員 長友氏
・宮崎の人のマインドセットにも話が及んだ点が以前とは違うと感じた。
・IT人材は働く場所にとらわれづらいので、自分で選択できる機会が多い。
・宮崎でも中心市街地だと不便な面もあるが、日向市などは宮崎の住みやすい面のバランスがちょうどいいかもしれない。

 

●参加者A
・宮崎SOZO会議でも、東京から見て宮崎の課題を認識できているのか議論をしている。
・宮崎で具体的に何をするか、山林を開拓しオートキャンプ場にするなど模索中。
・もっと1次産業が儲かる仕組みを加速させる必要がある。
・北海道など寒い地域からすると、宮崎の秋冬は農地を十分に活用できていない場合もある。

 

●フリーエンジニア 桑畑氏
・最近ではキャンプやサウナなどが人気であるが、遊べる場所を増やすことも大事。
・県外在住者の、当事者でない視点も大切である。

 

●参加者B
・宮崎は東京よりも人の力が形になりやすい可能性がある。
・当社でも宮崎県在住のエンジニアがフルリモートで勤務している。
・地方と東京の人材の差はない場合もあるが、全体的なスキルの差は埋めていく必要がある。

 

●株式会社インプレス 田口氏
・宮崎県の移住者獲得の取り組みは努力しているが、他県も同様に必死に取り組んでいる。
・若い国会議員を活用するなど、宮崎のアドバンテージを自覚し活かす必要がある。
・東京に頼らず、20年後は宮崎が引っ張っていく気概を持つべき。

 

●宮崎県企業振興課 中田氏
・1次産業のICT化は喫緊の課題である。
・首都圏と宮崎間のIT人材コミュニティは持続、発展させていかないといけない。

 

●宮崎県ソフトウェアセンター 長友氏
・首都圏で宮崎のために活動している人材はいるが、散り散りに動いているのはもったいない。「宮崎」をキーワードに人脈形成し、まとまって動いてゆく必要がある。