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首都圏ICTエンジニアとのディスカッションを開催しました。2022.02.11

2022年2月11日祝日、首都圏で働くICTエンジニアの方、4名をお招きして、ひなターンみやざき事務局関係者及び、主催の宮崎県商工観光労働部企業振興課の担当者との、質疑形式のオンラインディスカッションを実施しました。

 

宮崎県では、首都圏ICTエンジニアなどを対象としたUIJターンに向けた様々な取組を実施しております。情報発信に加え、「どうすれば宮崎県が移住先の候補となり得るか」などの意見を聴く場として、ざっくばらんに意見交換することが出来ました。

 

参加していただいた首都圏のICTエンジニアの方は、多種多様な実務経験を持った参加者でした。
SIerで勤務しており、今後モバイル開発業種への転職も検討中の方やSESでシステム保守経験し、自社製品開発に現在は携わっている方、ITコンサル・AWS・Azure等。サーバー構築なども担当されている方、ベンチャー企業で経験を経て、会社を起業し、経営を担っている方などに集まっていただきました。

 

 

開催情報

ディスカッション詳細1

コロナ禍の中で、リモートワークを実施している方が全員であったが、リモートワークの善し悪しや業種や業務内容によっては非対面では難しいことが多々あるとの意見がありました。

 

・新人配属後のサポートは対面でないと難しい。
・顧客と対面でのやり取り・コミュニケーションが難しい。
・IoT絡みでモノを触る必要が出てくること。
・会社の方向性により、対面打ち合わせを好む。
・首都圏に親戚がいる関係もある。

 

一方で、リモートワークが定着してきて、通勤が往復3時間程度かかっていたものが実質0になるなど、時間の有効活用に繋がっているとの意見もありました。

 

次に宮崎県へのイメージについて聞いてみました。

 

・宮崎の仕事等に関しては、いいイメージを持てていない。仕事があるのかな、と感じている。
・住むところとしては、いいと思う、食事もおいしい。
・弟が宮崎で働いているが、子育ての環境とすると宮崎は圧倒的に取りやすいと感じている。
・宮崎をあまり知らないのが実際ある。
・宮崎の産業に関しても、ビニールハウス産業などのイメージしかない。
・野球キャンプ地などから、気候はいいんだろうなと思う。
・宮崎をはじめ、九州全般をよく知らない。
・イメージとしては、野球キャンプ地やゴルフ場などの印象、マンゴー・ピーマンを想像していた。
・行って感じたことは過ごしやすさや、ドライブなどがすごく気持ちよい。
・関東圏の人はあまり宮崎への印象などは持ってないんじゃないかと思う。

 

圧倒的に宮崎で働くなら、家族コミュニケーションの取りやすさはアピールすべきとの意見が多かったです。また宮崎におけるICTの仕事の幅が見えないのが課題の一つであると感じました。

 

ディスカッション詳細2

次に、参加者が将来移住を考えたときに、何がキーポイントになるのかというのを聞いてみました。

 

・高速インターネットが必須となる(ネット環境)
・通販の利便性を活用できる(物流)
・小学校・中学校は徒歩圏内にあるとよい(教育・子育て)
・ガソリンスタンド・高速ICなどが近い(移動手段)
・プライベートな時間を充実させられる(公私)
・自然豊かな環境(住環境)
・スーパーマーケットやコンビニ等の周辺環境(仕事終わりの買い物)
・働く環境を重要視する

 

意外でしたが、首都圏と変わらない生活環境が移住には求められていることを実感しました。自然や遊びや生活に特化しがちな広報活動ですが、首都圏ICTエンジニアにとって一番は日常生活を変わらずに充実して送れることがポイントでした。

 

最後に…

ディスカッション終了後、参加していただいた方に率直な感想をお聞きしました。

 

・今まで考えていなかった地方移住への可能性や、検討事項になかったことを考えるきっかけになったので有意義な参加となった。
・転職活動の中での選択肢としてありかもしれないという視野が広がってよかった。
・地方であれば、技術職を極めて、技術指導などの生き方もあるのかなと。
・ブランディングの話が出ているが、学生を県内に引き留めるための施策も必要なのかなと思った。
・住みやすさは埼玉や茨城ともあまり変わらないのかもと思った。

 

事務局として、発信するべき情報はもっと身近にあるもので、日本で考えると宮崎県は1都道府県であり、ICTに特化するのであれば「ICT&宮崎といえばコレ!」と言われるブランディングが今後は大事になってくるのではないかと感じました。また宮崎県でのIoTの実績などもっと前面に押し出していくことが大事との意見もありました。

 

参加していただいた県の担当者からも「今日のような話は、実際に聞いてみないと分からないということがよく分かりました。来年度施策への有効反映を考えていきたいと思います。」と今後において、非常に有益な時間を共有することが出来ました。

 

参加していただいた方、ご協力ありがとうございました。